先日、「徹子の部屋45周年スペシャル」を見ていた。
最初のゲストである明石家さんまが、離婚から9年後の元妻大竹しのぶの映像を見て、「ええ着物着とんな。俺のお金ちゃうか。養育費や、あれ」と言った。
エッ⁈どういう意味?
さんまに関しては以前、大竹しのぶがしていた話(これも「徹子の部屋」だったかな?)で、家族でディズニーランドに行った時に芸能人だからと言って特別扱いで優先的にパビリオンに入場させてくれるというのをさんまが断ったという話があった。そういう面を持っているのかと好意的に記憶している。
今回もネットでちょっと見てみたところ、養育費を支払いが終了した通知が銀行から来た時に「寂しいもんでんな。逆にな」と語っていたという記事を見つけた。当然のことながら収入に応じたそれなりに高額の養育費を払っていたのだと思う。
ネットには、娘のIMARUが「母親は全然養育費を払ってくれなかったと言っていて、払っていたという父親の話とどちらが本当か分からない」と言っているという記事もあった。
もしかするとそういう記事に対する否定の意図で、自分が高額の養育費をちゃんと払っていたということをアピールしたいのかもしれないが、笑いに紛らわせて言ってほしくない言葉である。
養育費は子どもの養育の為に必要な費用であるにもかかわらず、離婚した妻にお金を預ける形になるのが気に入らないと養育費を払わない父親がいるという話がある。そういう人たちもいるなかで、養育費で高価な着物を買う母親がいるのだ、というイメージを流布してしまうことになる。少し考えれば、大竹しのぶは自分でちゃんと稼げる女優であり、高価な着物でも自分の収入で買えることは分かるとしても、である。そこまで考えず、イメージだけが流布される。
女性は若くて、可愛かったり、綺麗でなければならない、そうでなければ馬鹿にされたり、ひどく失礼なことを言われても仕方がないというような風潮が、残念ながらお笑いの世界を筆頭にこの国のマスコミや文化にはある。
さんまはあまりひどい方ではないと思うが、女性を‘いじる’という形でそういう発言がやはりあると思う。この国のマスコミ、お笑い界の中ではそういうことが無いように求めることは無理なのかも知れないが、人として素敵な面も持っていると私には思える人でもあるだけに残念に感じた。 彩
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